『大学変革 哲学と実践 ― 立命館のダイナミズム』 書評 (第0回)
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という本があります.
一見一般書に見えるこの本,出版元の日経事業出版社(現 日経事業出版センター)をググってみると,社史などを専門にする出版社です.そして,その中の「カスタム出版」というところに,この本があります.「カスタム出版」とは「企業、団体などのメッセージを盛り込んだ雑誌、書籍を編集・制作します。書店販売も可能です。欧米では企業の広報宣伝活動の一環として定着しています。」というものだそうで,要するに本や雑誌に広告を出すんじゃなくて,本自体が広告だという意味ですね.
「カスタム出版」の本を作るには「200 ページ、2000部印刷の場合、500 万円程度から可能」なんだそうですが,この立命本は,336ページあって,2000部ではきかなそうだから,少なく見積もっても1000万円は下らないでしょう...そんなことに金つかってないで,他にすることあるやろ!というつっこみは,この本が下記の通り非常にためになる本なので,とりあえず,ひかえておきます.
さて,内容ですが,アマゾンの書評を見ると,「自画自賛本」であるなどと批判されていますが,広告なんだから自画自賛は仕方ないかとも思います.この本は,自画自賛というよりは,「ホメ殺し本」です.こんなにホメていいのか!こんなことをホメていいのか!が満載の,非常にためになる本です.
ということで,立命ウォッチャーのあなたなら,書棚に必ず一冊以上のこの本は今ならアマゾン のマーケットプレイス(古本)で300円台で出ていますが,読むのもダルいとか,こんな本に357円も出してられっか,という人は,このブログの更新を期待してください.連載の第一回は一週間以内を目標にしますが,どうなることか...