2005/12/9 京都新聞
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Kyoto Shimbun News 2005年12月9日(金)
「雇用」で反発 ストへ
立命大非常勤講師らの労組
労働組合「ゼネラルユニオン」(大阪市)に加盟する立命館大の外国人講師や非常勤講師らが8日、学校法人立命館(京都市北区)による雇用年限の制限は不当として、9日に初のストライキを実施することを決めた。指名された講師が担当する講義を休講する形で実行し、語学など数十コマに影響が出るという。
さらに、スト予告に対する立命館の妨害行為や労組批判は不当労働行為にあたるとして、9日にも大阪府労働委員会に救済を申し立てる。
同労組によると、立命大は常勤や嘱託講師らの雇用契約年数に上限(3-5年)を内規で定めて短期で解雇している。これまでは雇用形態を変えるなどして継続雇用してきたが、本年度で雇用期限を迎える講師については、団体交渉で「継続はありうる」とされ、講師登録を済ませたにもかかわらず、「雇い止め」を通知されたという。
同労組の山原克二委員長は「講師の能力に関係なく、一方的に全員切り捨てられる仕組みは不当。学生に良い教育を提供することが難しくなる」と話す。事態の改善がない場合、9日以降もストを断続的に行うという。
立命館は「学生の学ぶ権利の侵害だ」としている。