2006年 01月 07日
GU Rits Voice No.4
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GU Rits Voice No.4
General Union
Ritsumeikan University Branch
News No.4 January 2006
ゼネラルユニオン 立命館大学支部
ニュース No.4 2006年1月
2005年12月9日 ストライキ貫徹!
ゼネラルユニオン立命館大学支部は,2005年12月9日,支部で初めてのストライキを行なった.第一波の指名ストであったが,数十コマの授業が閉鎖となった.当日中庭でのスト集会は,各国語での決意表明や,エスニック音楽などが続き,取り巻いた学生も大喜びで 「先生,ストやってんの」 「がんばって!」 とあちこちで激励の輪が開いた.
理由のない雇用年数の上限
立命館の全教職員約半数は,非正規雇用であり,中でも「常勤」の教職員のほとんどは1年契約で,その契約の更新には,3~5年という上限の年数が決まっている.立命館では,この年数が来れば,どんなに真面目に働いて来ていても,問答無用でクビという慣習がまかり通っており,さらに悪質なことには 「これは法律で定められているから仕方ないこと」 だというデマまで広めている.
優秀な教職員を3~5年という短い年数で使い捨てにし続ければ,教育に悪影響を与えることも言うまでもないし,当人たちにとっては,非常に不安定で劣悪な労働環境である.
2003年ゼネラルユニオン立命館支部の結成
そして,ついに 「こんな働き方はおかしい,3~5年でクビにしなきゃいけない法律なんかない!」と,多くの教職員が団結し,声を上げた.
GU立命館大学支部の結成は2003年5月のことである.当初の要求のうち教員の雇用保険に加入の要求に関しては,部分的ではあるがすぐに改善があった.雇用年数問題の解決は難航したが,最終的には,2004年3月下旬,組合員に対して,賃上げを伴う新たな職が提供され,争議となることはなかった.
2005年交渉再開
その後,2005年度末に多数の組合員が,年限を迎えることとなったため,改めて,雇用上限年数の撤廃等を要求し,1月21日と5月31日に団体交渉を行った.しかし,回答はすべてNOであった.
常勤講師制度廃止の決定
一方,5月25日の常任理事会では,常勤講師制度の廃止が決定された.「任期満了」となる常勤講師を,今後は,嘱託講師におきかえるというもので,廃止の理由は,『嘱託講師との差別化に困難が生じている』 『雇用契約上の問題が生じかねない状況が存在している』 (常任理事会文書より) 等であった.
嘱託講師の労働強化
常勤講師制度の廃止にともなって,嘱託講師の労働強化が予想されたため,9月に嘱託講師の労働条件の改善の要求を行った.それに対して,大学は,改善要求に対してすべてNOで答え,来年度より従来常勤講師が行ってきた業務を,嘱託講師にさせて行く予定でいる.
大学は 「嘱託講師の業務内容に変更はない,すべて従来からお願いしている業務だ」 と説明するが,従来,任意で参加することもあった仕事を義務とすることで実質的な労働強化になるのでは?という組合員の懸念は最後まで否定しなかった.
組合活動の活発化と不当労働行為・労働委員会
団体交渉の回答がすべてNOであったことや,常勤講師制度廃止が一方的に決定されたことを受けて,6月下旬より支部では大学門前でのニュースの配布を始めた.ところが,初めての小規模なビラまきのその夜,ビラまき参加組合員数名に,上司から 「組合のビラまきを続けるなら来年の雇用更新はない」 との電話があった.
これは明らかな不当労働行為であり,組合は7月に不当労働行為救済を大阪府労働委員会に申し立てた.
来年度嘱託講師公募の罠
その一方で,組合との窓口交渉では,常勤講師の4年上限を撤廃することはできないが 「雇用形態を変えれば継続雇用も可能」 という説明があった.そのため組合員数名もその公募に登録した.しかし,その後,嘱託講師採用の審査では,常勤講師4年目の組合員は全員,面接もせずに排除されてしまった.
さらには 「法律の関係で,来年度は非常勤講師としても雇用することはできない」 とまで説明されており, 「雇用形態を変えれば継続雇用も可能」 というのは,組合員をだますための罠であった可能性が高い.
解決の模索と究極の選択としてのストライキ
組合は,労働委員会の公益委員からの和解勧告と,大学側弁護士からの要請により,具体的・現実的な和解案を提案するなど,常に,現実的な解決を模索してきたが,大学が今までしてきたことは,団体交渉に形だけ応じ,全ての要求にNOで答えたことと,数知れない不当労働行為を行なったこと,長年働いてきた教職員をクビにし,残った教職員を労働強化したことだけだ.
組合にとって,ストライキは,このような状況の中で大学に抗議するための究極の選択であったが,それでも大学は解決の道を探るどころか, 「ゼネラルユニオンは多くの常勤講師や嘱託講師の誇りを傷つけている」「ゼネラルユニオンのストライキは教育権を放棄し,学生の教育を受ける権利や課外自主活動を侵害する不当な行為」 「雇用継続という要求自体が不当な要求」 「教育者としての資格について根本的な疑い」 などと,組合や組合員,ストライキを誹謗し不当労働行為を続けるだけだ.
ゼネラルユニオンは,立命館が,非正規の教職員の使い捨てをやめ,労働・教育環境への改善の努力を開始し,解決の道を選ぶことを望んでいる.大学が解決の道を選ばない限り,争議は続くだろう.
契約職員・アルバイト職員のみなさんへ
ゼネラルユニオン立命館大学支部には外国人の教員が多く加入していますが,もちろん,日本人も職員も加入できます.
非正規雇用は日本のあらゆる業界で激増していますが,立命館はその最先端を走っています.非正規雇用には数々の問題がありますが,立命館のように雇用年数に上限を定め 「X年たったら問答無用でクビ」 という制度は最も深刻な問題のひとつです.
どんなに真面目に働いても3年で使い捨てにされるのはおかしいと思いませんか?こんな働き方は誰が見ても間違っています.あなたも,ユニオンに入って一緒に闘いませんか?わたしたちの力で世界は変えられます.
※ 派遣社員もゼネラルユニオンに加入できます.
年度末カンパのお願い
より安定した労働環境は,より良い教育に直結します.また,非正規労働者の労働環境を整えることは,専任教職員の労働環境の安定化にもつながります.そして「大学改革のフロントランナー?」立命館の状況は,全国の大学の教育・労働環境に大きな影響を与えます.ゼネラルユニオン立命館支部の活動に,ご理解と物心両面のご協力をよろしくお願いします.
郵便振替 00950-7-324732「ゼネラルユニオン」
Ritsumeikan intends to add extra duties to Shokutaku Language Teachers contracts (GU Rits Voice Special Issue) Page 2-3
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by gurits
| 2006-01-07 00:00
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