労働委員会 審問 第2回
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1回目と2回目は,組合側の証人(私)で,1回目が主尋問(身内の尋問)で,2回目が反対尋問(相手側からの尋問)ということで,昨日は,大学の弁護士が,組合側証人(私)を尋問するというものだった.
証人は,議論したり意見を言わないで,質問に答えるように,と言われているのに,弁護士が次々と議論をふっかけてくるので,議論好きの私はついのせられてしゃべるもんだから,まるで団体交渉みたいで,なんだかとても想定外の展開だった.
興味深かったところを紹介すると,「4年とか5年で教師を入れ替えた方が,教育が良くなることもあると思いませんか?」というような質問があった.そんなことがあるはずがない.自分の生活が安定している人は,定期的に仕事がなくなること,なくなるかもしれないことが,どんなに不安で,恐ろしいものなのかが,理解できないのかな.
「4年とか5年で教師を入れ替えた方が様々な経験が出来て良いと思わないか」というようなことも聞かれた.労働者の使い捨てを「様々な経験が出来て良い」と言い換えるなんて,あの弁護士さん,たしか,労働者の見方の民法協の弁護士だと思うんだけど,いくら大学に雇われているとはいえ,まるで資本家の手先みたいなことをよくもまぁ.
「更新年数上限の問題は,労使の力関係で解決するべきことじゃないですか」というのも,へぇ,だった.わたしたちは,これ以上の争議拡大は,決して望んでいない.争議があまり拡大しないうちに,大学が決断して,労働者の使い捨てをやめてくれたらいいと思っている.だって,争議するのは労働者だけど,争議が拡大して困るのは労働者ではなくて使用者なんだし...でも,大学側の弁護士に力関係で解決しろというようなことを言われてしまったら,やるっきゃないのかもしれません.さぁ,たいへん!