韓国の女性たちの闘い

ハンストつながりで

韓国の女性たちの，３５年以上にわたる闘いのドキュメンタリー映画「私たちは風の中に立つ」が，このほど，レイバーフェスタＯＳＡＫＡで日本初公開されました．本当にすばらしい映画です．歴史的なハンストの話も一部出てきました．

ハンストというと日本ではちょっとオールドファッションなカンジですが，韓国では，ハンストは，今でも，ふつうにみんなやっている争議のようで，私が夏にハンストをした後に，韓国の活動家との交流会があり，ハンストの話をしたら，みんな（老若男女）口々に，私は１０日，私は１５日，私は２０日と発言があって，感心しました．

ハンストというのは，メシを食わないという本人は，腹は減るし，早く歩けなくなるし，頭の回転も遅くなるし，ろくでもないんだけど，案外それだけのことで，でも，まわりはかなり動揺するんだなあ，というのが，今回の精華のハンストを見て思ったことです．学生部長なんて動揺のあまり怒ってました．

しかし，一方で，ハンストしようが何しようが，全く動揺せずに（あるいは動揺していても，それを外に出さずに）無視をきめこむ，という人たちもいるわけです．

「私たちは風の中に立つ」の中のハンストも，全面勝利とはなりません．しかし，考えてみれば，ハンストを打つまで追い詰められているという状況から，ハンストを打っただけで突然全面勝利するなんて，ありえないわけです．それでも，闘うことで，一歩でも二歩でも前進する，あるいは，三歩後退させられてもいつかは四歩前進する，これが闘いではないでしょうか．

「私たちは風の中に立つ」本当にお勧めです．いまのところ劇場では上映されないし，レンタルビデオにも入りませんが，なんと，こちらから，購入できます→ビデオ工房アカメ．自分で買うお金がない！という人は，身近のビデオ対応の，図書館にリクエストしよう！いや，自分で買ったひとも，図書館のリクエストを出しておこう！ほんとうに，すべての女性労働者，いや全労働者にみてほしい映画です！