新制度の目玉は、時給や労働時間にはほとんど手をつけずに、従来の、半年契約(パート)や1年契約(契約社員)を、期間の定めのない労働契約に切り替えることである。また、今までは、上級の職務につくためには、雇用区分を変更しなければならなかったが、今後は、全員に同じように昇進・昇給の機会が与えられる。
時給900円のパート正社員の登場は、画期的だ。
「期間の定めのない労働契約にすると、給料を上げなければいけないが、その財源確保が難しい = だから有期雇用が必要」というのが、経営側の(あるいは本工組合の)よくある言い訳で、こちらが「期間の定めのない労働契約にする」=「給料を上げる」ではないから、財源なくたっていつでも出来るんだということをいくら説明しても、いつだって「いやー、そうは言っても、そういうわけには」なんて意味不明のことを言われてきた。ロフトは、時給900円等のまま、2000人以上のパートや契約社員を、正社員化してしまった。すごいことだ。本当にやれば出来るのである。(ちなみにもとからの正社員の給与が下がるわけではない)
確かに、時給900円が絶対的に安いことをはじめ、昇進・昇給できるの人の割合や、大卒「総合職」採用者との待遇の違いなど、労働者にとっての問題は山積ではあろう。しかし、この制度で、不安定雇用であることを理由に受けてきたあらゆる不利益がなくなる。これは、本当に大きな違いだ。
われらが立命館は、1年契約の有期雇用の上に、雇用年数上限までつけ足して、労働者の使い捨てを徹底的に実践している。しかし、社員の75%が非正規のロフトに出来たことが、教職員の50%が非正規の立命館に出来ないはずがない。頑張れ立命館、やればきっと出来る!